狐の嫁入り

いくつかの物語が存在しますね。


地歌もあるようです→http://members.jcom.home.ne.jp/wj2m-nrmt/page58.htm

1.地歌
世の中に 冠婚葬祭の四つの礼儀ある 
其が中に 大礼と言ふものは 婚儀なり

畜生道にありながら 狐は人の学びを成し まず 
結納を取り交わし 方角日柄を選びたり

中段(ちゅうだん)下段(げだん)吟味して
山の召し日(やまのめしび)や山林亡(さんりんぼう) 豹尾(ひょうび)は格別大禁物 
いよいよ日柄を取りきわめ
そもそもその日の行列は 先箱 台傘 猩々緋
六尺ぞろえの折鶴紋

先提灯に後提灯 ぶらりぶらぶら 
長き尾の 引きもちぎらず うち続く 

嫁御は籠の うら若き かづき帽子や 白装束 
同じ尻尾の長々と 

長道中の半ばより 晴れたる 日よりの村時雨 
降るかと思へば 照りわたり 
照るかと思へば バラバラバラ 

実にもオキツの 嫁入り日和 
程なく祠へ着きにけり
いはねど知るき コンコンの あな目出度しと祝ふらむ 


2.物語

干ばつの被害に喘いでいた村人が、
雨乞いの為、狐を生け贄にして
なんとか雨を降らそうと、
村一番の男前の村人を婿にしたて、
狐の娘を騙して嫁入りさせようと、
企んでいた。

ところが、狐の娘に情が移った男が、
「これは罠だから殺されてしまう!」と言い、娘を逃がそうとするが、

狐の娘は、その男が好きだったので「いいんです」と言い、
人間の娘の姿に化け
そのまま嫁入りをし、村人たちに殺されてしまった。

すると、
雲一つ無い空にもかかわらず、大粒の涙のような雨が降ってきた。

カンカンに晴れているのに・・。


3.
昔は、夜に提灯行列などがあると、それは大抵が他の土地からやって来る嫁入りの行列だった。
でも、昔は近所で嫁入りなどがあると誰でも事前にその事を知っているので、
予定にない提灯行列は狐が嫁入りの真似をして人を化かしている、と言われていた。
現象的には今で言う「ヒトダマ」のような現象である、狐火が多く連なって嫁入り行列の提灯のように見えるもののこと。
(狐火がよく見られるというのは薄暮や暗くなる間際のいわゆるたそがれどきとか、翌日が雨になりそうな天候の変わり目に当たるときであり、狐に化かされる場所とも一致するそうである)

その事から、狐火が見えなく日が照っているのにのに雨が降る、と言うような天気雨は怪奇現象として扱われ、
同じく狐に化かされているのではないかと言う意味合いから、怪奇現象を総じて「狐の嫁入り」と呼ばれるようになった。


4.
お稲荷様と狐の嫁入りの話→http://www.asahi-net.or.jp/~np4m-hrok/kitune.htm


5.
狐の嫁入りが行われるので人間は山の中に入らないように、という狐から人間へのメッセージであり、
これを無視して山の中に入り、運悪く嫁入り行列に行き会ってしまった者は殺されたり喰われる、といわれているのは
滑りやすくなって危険な山の中には入らないように、という子供への戒め。

6.
昔、麒麟山には狐がいて、毎晩のように狐の声が聞こえ、狐火が見られた。
(津川の狐火は世界一で、麒麟山にまつわる狐火の話しは数多くある。)

昔、嫁入りは夜にかけて行われ、あたりは暗く、堤灯を下げて行列した。
この堤灯の明りと狐火が平行して見え狐の嫁入り行列が生まれたとも言われている。

狐の嫁入り行列」は幻想の世界。
しかし、親から子へ、子から孫へと言い伝えられ、狐火の多く見える年(狐の嫁入り行列の見えた年)は豊作で縁起が良いとされていた。








んー

調べたところ、こんな感じですかね。

やっぱり何かする風習はないですね。